秘湯ブログ

NO SPA NO LIFE

玉川温泉 (秋田県)

秋田に実家があるにもかかわらず、今まで玉川温泉に行ったことはありませんでした。私は県北の出身・・・秋田県は南北に長いので、玉川温泉のある県南はかなり遠いからです。
 
ただ、名湯と名高い玉川温泉には前から訪れたいと思っていたので、2015年GWの帰省の際に、思い切って立ち寄ることにしました。医者に匙を投げられた癌患者が良くなったという風説が有名です。
 
ここは意外に、IT 化が進んでおり、宿泊予約は全て宿のHPからオンラインで行えます。玉川温泉郷には、宿泊施設として玉川温泉の他に、新玉川温泉、ぶなの森玉川温泉 湯治館そよ風がありますが、オーソドックスな玉川温泉に2泊(5/5, 5/6)することにしました。一人プチ湯治旅です。
 
秋田県北や盛岡から行く場合、鹿角花輪駅からバスがでています。東京からだと、新幹線(こまち)で田沢湖駅からバスですね。バスの乗車時間も1時間ほどでそれほどは遠くはないです。
 

宿

入り口時点からもうもうと吹き上げる湯と煙に圧倒されます。

f:id:nyumi:20151208233226j:plain

 

秋田ではお約束のなまはげがお出迎え。

f:id:nyumi:20151208233334j:plain

 
チェックインの際、初めてのお客には、注意事項(お湯が強すぎるので入力の仕方など)の説明があります。
 
私の湯治部屋(南館 4.5畳) - ここで2泊。わびしい、さびしい、でも落ち着く。

f:id:nyumi:20151208233701j:plain

 

岩盤浴

そして玉川温泉といえば元祖岩盤浴、マイゴザを売店で購入し、地獄谷に向かいます。

f:id:nyumi:20151208233942j:plain

 
地獄谷には岩盤浴テントがありますが、混雑していることが多いので外のなるべく平らな地面の温かいところでゴザをしいて横になります。ゴザは売店で 1,500えん!
 f:id:nyumi:20151208234024j:plain
 
荒涼とした地獄谷と秋田の深い山に囲まれた岩盤浴がとても癒されます。夜は晴れていれば、星空をみならが岩盤浴することもできます。長く寝ていると体に硫黄臭が染み付くので注意。
 

食事

夕飯は、カフェテリア形式で某社食のような見た目、味です。いわゆる私の好きなほっこり旅館飯じゃありませんが、とてもヘルシー。結構大きめの売店があり、自炊の人向けのお野菜や惣菜も並んでいます。

f:id:nyumi:20151208234635j:plainf:id:nyumi:20151208234715j:plain

 

お湯

湯船は、源泉100%, 50%, 弱酸性など数種類。源泉 100%に浸かると全身がひどくピリピリします。10分と入ってられません。pH1.2の強酸性だそうな。本家サイトにきちんと入浴方法、100%源泉は3-5分があったのですが、勝手に10分、20分と何度かはいっていたため、2日目に体に異変が・・・。
 
両方の乳首から出血し始めました。強酸性のお湯にずっとつかっていたため、(ちくび周りの)皮膚がただれてしまったようです!結局、途中から、源泉 100% や 50% のお湯にも入ることができなくなり、それからは一番弱いお湯に入っていました。ちくびは後ほどカサブタとなり2週間ほど、衣類とすれるたびに非常に痛かったのでした。
 
お湯は強すぎて癒される感じは全くしません。でも体の悪いところが、この刺激のショックで直りそう。
 

登山

今回、玉川温泉にきたもう1つの目的は 登山 です。2015年の初山登り、と浮かれて、早朝に起きていそいそと出かけました。道を聞いた宿の人に「今の季節に登山?やめたほうがいいと思いますが」と言われたのですが、もう5月だし、晴れてるし、たいして高くない山だし大丈夫!とタカをくくったのが失敗の始まりでした。秋田の生まれなのに完全に秋田の5月をなめていました。
 

f:id:nyumi:20151208235628j:plain

[快晴の5月の秋田の山、下はいいが上は・・・]

 

コースとしては、玉川温泉から、焼山 (1336M)に行き、後生掛温泉に抜けるというもの。帰りは後生掛温泉のお湯でも楽しもうと思いました。
 
最初は意気揚々と進んだのですが、途中から完全に雪道となり、道がなくなりました。さらに進むと自分がどこにいるのかわからなくなり。

f:id:nyumi:20151208235857j:plainf:id:nyumi:20151208235948j:plain

 
見晴らしのいい高いところに行こうとしてさらに道に迷い・・・完全にパニックになりました。

f:id:nyumi:20151209000118j:plain

 

やけになって、水の流れるほうに一直線にずっと進んだら、車の音が・・・・なんとか車道に出ることができました。8時に出発して、結局 14時まで、残雪の残る山をうろうろしていたことになります。登山で道に迷ったのは初めてだったので本当に怖かったです。
 
残雪期といえども雪山にろくに準備もないまま入るのはよくないですねー。コンパス必須。
 

まとめ

歯もとけてるような強いお湯、地獄谷のその名の通りの景色、硫黄の匂いを嗅ぎながらの岩盤浴
どんな病気でも治ってしまいそうな気分になる秘湯の宿です。自分の体力に限界を感じた時に体を強制的にリセットするのにおすすめ。
 
勝手に評価(最大★5)
宿・施設 ★★★
お湯 ★★(強すぎ)
料理
サービス ★★
また行きたい度 ★★★ (大病・難病にかかり、先が見えなくなった時訪れたいです)
料金 : 一泊二食付  12,744円 (2015/5/5) 10,584 円(2015/5/6)

おまけ

秋田でのフォト。皆さん人生で1回は秋田に行きましょうね。癒されますよ。
 
東京方面からは玉川温泉はこまちが便利です。はやぶさやのぞみもいいけど、こまちに乗る時がテンションが一番あがります!皆さん人生で1回はこまちに乗りましょうね。

f:id:nyumi:20151209000507j:plain

 
田沢湖に行く途中の名前も知らない美しい湖 - 東北は5月(新緑)がおすすめ

f:id:nyumi:20151209000743j:plain

 
 毎年5月に大館で開催の全国秋田犬コンテスト - 胸キュン

f:id:nyumi:20151209000944j:plainf:id:nyumi:20151209000910j:plain